Claude Code は週単位で更新が入る、進化の速いツールです。FIXIT では毎月のリリースを実務で追いかけ、効いた変更を社内に共有しています。本記事は 2026 年 4 月 (v2.1.90〜v2.1.126) のアップデートから、開発現場で押さえておきたいものを厳選したまとめです。
Opus 4.7 が登場 — xhigh effort と 1M ネイティブコンテキスト
4 月の目玉は Opus 4.7 のリリースです。/effort で速度と知能のバランスを場面ごとに調整できます。
highとmaxの間に位置するxhigheffort レベルが Opus 4.7 に追加されました。/effort・--effort・モデルピッカーから選べます(他モデルではhighにフォールバック)。/effortがインタラクティブになり、引数なしで呼ぶと矢印キーでレベルを切り替えられるスライダーが開きます。- Opus 4.7 はネイティブで 1M トークンのコンテキストを持ちます。
/contextの使用率も 200K ではなく 1M を基準に計算するよう修正され、早すぎる自動コンパクションが解消されました。 - Max プランでは、Opus 4.7 利用時に auto mode が使えるようになりました。
/ultrareview — クラウドでマルチエージェント・コードレビュー
/ultrareview が追加されました。複数エージェントによる並列分析と相互批評で、コードレビューをクラウド上で実行します。引数なしで現在のブランチを、/ultrareview <PR#> で指定した GitHub PR をレビューできます。
さらに claude ultrareview [target] サブコマンドで、CI やスクリプトからの非対話実行も可能になりました。結果を標準出力に出し(--json で生データ)、完了時 0・失敗時 1 で終了するため、レビューを自動化パイプラインに組み込めます。
/tui — ちらつきのないフルスクリーン描画
/tui コマンドと tui 設定が追加されました。/tui fullscreen で、同じ会話のままちらつきのない描画モードに切り替えられます。長いセッションやスクロールの多い作業で見やすくなります。
あわせて push 通知ツールも追加され、Remote Control と通知設定を有効にすると、Claude が判断したタイミングでスマートフォンにプッシュ通知を送れるようになりました。
ネイティブバイナリ化で起動と検索を高速化
CLI が、バンドルされた JavaScript ではなく、プラットフォームごとのネイティブバイナリを起動する方式に変わりました。あわせて macOS・Linux のネイティブビルドでは、Glob・Grep ツールが組み込みの bfs・ugrep に置き換わり、Bash ツール経由でそのまま高速に検索できます(別ツールへの往復がなくなります)。
オンボーディングと使い勝手 — /usage・/recap・/powerup
コマンドの整理と、導入・学習を助ける機能が充実しました。
/costと/statsが/usageに統合されました(どちらも該当タブを開くショートカットとして残っています)。/recapが加わり、セッションに戻ったときに文脈を要約して提示してくれます。/undoは/rewindのエイリアスになりました。/powerupでは、アニメーション付きのインタラクティブなレッスンで Claude Code の機能を学べます。/team-onboardingは、自分のローカルの利用状況からチームメンバー向けの導入ガイドを生成します。
hooks と権限まわりの強化
3 月の hooks 強化に続き、4 月もガードレールづくりに効く変更が入りました。
- hooks から MCP ツールを直接呼び出せるようになりました。
type: "mcp_tool"で hook が MCP ツールを実行できます。 - ツール出力の差し替えにも対応し、
PostToolUsehook がhookSpecificOutput.updatedToolOutputで全ツールの出力を置き換えられます(従来は MCP のみ)。 PreCompactでコンパクションをブロックできるようになりました。終了コード 2 か{"decision":"block"}を返すと止められます。- 権限チェックも厳格になり、
Bash(find:*)の allow ルールがfind -exec・-deleteを自動承認しなくなりました。env・sudo・watchなどのラッパーで包んだコマンドにも deny ルールが効きます。
hooks の基本的な使い方は Claude Code の hooks で品質を底上げする 5 つの実用パターン を参照ください。設定スキーマは更新されることがあるため、最新は公式ドキュメントでの確認をおすすめします。
まとめ
2026 年 4 月は、Opus 4.7 の登場を軸に、/ultrareview によるクラウドレビュー、/tui の描画刷新、ネイティブバイナリ化と、土台と日々の使い勝手が同時に前進した月でした。とくに /ultrareview は、AI 駆動開発でレビュー工程を仕組み化するうえで効いてきます。
FIXIT では、こうした AI 開発ツールのアップデートを実務に取り込み、チームの生産性に還元する AI 開発ツール定着支援 を提供しています。AI 駆動開発そのものの考え方は AI 駆動開発とは?従来開発との違い・進め方・導入効果を実例で解説 で解説しています。
