Claude Code を「とりあえず動かす」だけなら 5 分で終わります。ただし実プロジェクトで使い始めると、認証方式の選択や CLAUDE.mdsettings.json の初期設定でつまずく人が多いのも事実です。この記事では、インストールから最初のコミットを任せられる状態になるまでを、初導入の人が迷わない順番で通して解説します。FIXIT が複数の実プロジェクトで Claude Code を立ち上げてきた中で「最初にこれだけはやっておくと後が楽」というポイントを中心にまとめました。

Claude Code とは — 30 秒で把握する

Claude Code は、ターミナルで動く AI コーディングエージェントです。コードの読み書きだけでなく、ファイル編集・コマンド実行・テスト・Git 操作・PR 作成までを、対話しながら自律的に進められます。エディタ拡張ではなく CLI として動くため、どんなエディタや言語のプロジェクトでもそのまま使えるのが特徴です。

「チャットでコードを聞く」ツールとの一番の違いは、プロジェクト全体を読みながら実際にファイルを書き換え、結果を検証してくれる点にあります。つまり提案だけでなく、作業そのものを任せられる相手だと考えると役割をつかみやすいはずです。Cursor や GitHub Copilot との立ち位置の違いが気になる場合は、Claude Code・Cursor・GitHub Copilot の比較 で 3 つの役割を整理しているので、先に目を通しておくとツール選びがぶれません。

前提環境とインストール手順

動作には Node.js 18 以上が必要です。まずは node -v でバージョンを確認しておきましょう。入っていなければ各 OS のパッケージマネージャや公式インストーラで先に Node.js を入れます。

インストールは npm から行うのが基本です。OS による手順の差はほとんどありません。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

macOS や Linux でグローバルインストールに権限エラーが出る場合は、sudo を付けるのではなく npm のグローバルディレクトリをホーム配下に変更するのが安全です。npm config set prefix ~/.npm-global を設定し、そのパスを PATH に通すと、権限まわりのトラブルをまとめて避けられます。

Windows の場合は WSL2 (Ubuntu) 上で使うのを強くおすすめします。ネイティブの PowerShell でも動きますが、シェルコマンドの実行やパス解決が Unix 系前提になっている場面が多く、WSL2 のほうが実プロジェクトでの相性が良いためです。

インストールが終わったら、プロジェクトのルートディレクトリに移動して claude と打つだけで起動します。最初の起動時に認証フローが始まります。

認証とサブスクリプション・API キーの選び方

Claude Code の認証には大きく 2 通りあります。Claude のサブスクリプション (Pro / Max) でログインする方法と、API キーを使う方法です。どちらを選ぶかで課金体系が変わるため、最初に決めておくとよいでしょう。

個人で日常的に使うなら、サブスクリプション連携が分かりやすい選択です。起動時にブラウザが開き、Claude アカウントでログインすればそのまま使えます。月額固定で使用量を気にせず動かせるため、まず触ってみたい人に向いています。

一方、チームや業務で使う場合や、使用量を従量で管理・按分したい場合は API キーが適しています。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY にキーを設定しておけば、起動時に自動でその認証を使います。CI やサーバー上で動かす想定があるなら、最初から API キー方式に寄せておくと運用がぶれません。

迷ったら、まずサブスクリプションで使い勝手を確かめ、業務利用が固まった段階で API キーや組織管理に移行する流れが現実的です。組織全体への展開を見据えるなら、段階的な進め方を整理したClaude Code を実務に導入する完全ガイドも合わせて読んでおくと、個人検証から組織導入までの道筋が描きやすくなります。

最初に作る CLAUDE.md の最小テンプレート

CLAUDE.md は、Claude Code がセッション開始時に自動で読み込むプロジェクト説明書です。プロジェクトのルートに置くだけで、毎回の指示を省けるようになります。最初から完璧を目指す必要はなく、まずは次の最小構成で十分です。

# プロジェクト概要
 
- (サービス名 / 何を作っているか 2〜3 行)
- 技術スタック: (例: Next.js, TypeScript, Tailwind CSS)
 
# コマンド
 
- `npm run dev` - 開発サーバー起動
- `npm run build` - 本番ビルド
- `npm run lint` - Lint 実行
 
# ルール
 
- main 直 push は禁止。変更は必ずブランチを切って PR にする
- 型エラーや lint エラーを残したままにしない

ポイントは、AI に毎回伝えている前提を文章化することです。「テストはこのコマンドで動かす」「この書き方は禁止」といった暗黙のルールを書いておくと、提案の精度と一貫性が一気に上がります。書き方の勘所をもっと知りたい場合はCLAUDE.md にこれを書くと AI 駆動開発の品質が上がる 8 つの項目で具体的な項目立てを解説しています。

最低限おさえる基本コマンドと操作

起動後はそのまま自然な日本語で指示を出せます。「この関数の挙動を説明して」「ログイン処理にバリデーションを追加して」のように、やってほしいことを書けば、Claude Code が関連ファイルを読み込んで作業を進めます。

最初に覚えておくと便利な操作はそれほど多くありません。会話の途中で方向性がずれたら Esc で生成を中断できます。文脈が長くなりすぎたら /clear で会話履歴をリセットし、新しいタスクをきれいな状態で始められます。設定の確認や変更には /config、利用可能なコマンド一覧は /help で確認できます。

ファイル編集を任せたときは、提案された差分を確認してから適用するのが基本です。慣れるまでは変更内容を 1 つずつ目で追い、意図とずれていないかを見る習慣をつけると安心です。慣れてきたら、複数ファイルにまたがる変更や、テストを書いてから実装させる進め方にも自然と広げていけます。

settings.json で最初に入れておきたい設定

settings.json は Claude Code の挙動を制御する設定ファイルです。プロジェクト共有の設定はリポジトリ内の .claude/settings.json、自分専用の設定は .claude/settings.local.json に分けて書きます。ローカル設定は Git 管理から外しておくと、個人の好みとチーム共有の設定が混ざりません。

最初に入れておくと体感が変わるのが、毎回の確認をスキップする許可リストです。安全なコマンドをあらかじめ許可しておくと、npm run lint のたびに確認を求められる手間がなくなります。

{
  "permissions": {
    "allow": ["Bash(npm run lint)", "Bash(npm run build)", "Bash(git status)"]
  }
}

逆に、rm -rf や本番デプロイのような取り返しのつかない操作は許可リストに入れず、毎回確認させるのが安全です。許可リストは「安全だと確信できるものだけを足していく」運用にすると、効率と安全性のバランスが取りやすくなります。

初日に詰まりやすいポイントと回避策

最初の一日でよく聞くつまずきをいくつか挙げておきます。

まず command not found: claude というエラーです。これは npm のグローバルパスが PATH に通っていないのが原因なので、npm config get prefix で出たパスの binPATH に追加し、ターミナルを開き直します。

次に多いのが、認証は通ったのに動作が安定しないケースです。多くは Node.js のバージョンが古いことが原因なので、18 以上に上げると解決します。

そして、回答の精度が思ったより低いと感じる場合。これはほぼ CLAUDE.md が空、もしくはプロジェクトのルート以外で起動していることが原因です。Claude Code は起動したディレクトリを基点にプロジェクトを読むため、必ずリポジトリのルートで起動し、最小限の CLAUDE.md を置いてから試してみてください。それだけで提案の的中率が大きく変わります。

最後に、いきなり大きなタスクを丸投げして期待とずれるパターンです。最初は「この 1 ファイルだけ」「この関数だけ」と範囲を絞り、結果を確認しながら任せる範囲を広げていくと、信頼できる使い方の感覚をつかみやすくなります。

次に読むべき記事

ここまでで、Claude Code をインストールし、認証して、CLAUDE.mdsettings.json の最小構成を整え、基本操作で実際に作業を任せられる状態になりました。次の一歩としては、コミット前の自動チェックなどを仕込む hooks や、外部ツールと連携する MCP に進むと、できることが大きく広がります。CLAUDE.md をさらに磨きたい人はCLAUDE.md のベストプラクティスを、組織全体への展開を考える人はClaude Code を実務に導入する完全ガイドを続けて読むのがおすすめです。

FIXIT は AI 駆動開発のクリエイティブスタジオとして、Claude Code や Cursor をチームの開発フローに組み込む導入支援を行っています。個人の検証から組織展開まで踏み込みたい方は、Claude Code・Cursor 導入支援サービスをご覧ください。