Max と Team の契約者に、毎月 API クレジットが付くようになりました

Claude の Max と Team の契約者に、毎月 Claude Platform の API クレジットが付くようになりました。公式ヘルプによれば、展開は数日かけて順次行われるため、まだ設定画面に表示されない契約者もいます。Pro・Free・Enterprise は対象外です。

気になるのは、金額よりも先に「Claude Code の枠が増えるのか」だと思います。先に結論を書くと、このクレジットは Claude Code には使えません。 使えるのは Claude API を直接呼ぶ用途と Agent SDK などで、毎月失効します。受け取らないと何も起きない代わりに、受け取り忘れた月の分は戻りません。

本記事は、Anthropic の 公式ヘルプ と 公式ドキュメント を 2026 年 10 月 9 日に確認した内容だけで構成しています。一次情報に無い数字や仕様は書いていません。Claude Code の利用上限そのものの扱いは Claude Code の費用を抑える方法 に、スタートアップ向けの 1 回限りのクレジットは Claude スタートアッププログラムの拡大 に分けて整理しています。

プラン別の金額と、Team の計算方法

月次クレジットの金額は次のとおりです。

プラン月次クレジット
Max 5x100 ドル
Max 20x200 ドル
Team の Standard 席1 席あたり 20 ドル
Team の Premium 席1 席あたり 100 ドル

Team は、全席分が 1 つの月次残高にまとめられ、上限は月 500 ドルです。付与額は、その請求月の開始時点の席数で決まります。公式ドキュメントの例では、Standard 席 3 つと Premium 席 2 つなら、20 ドル × 3 と 100 ドル × 2 で月 260 ドルです。Premium 席を 1 つ増やすと、翌月の付与額は 360 ドルになります。

Team の席の増減は、次のように反映されます。

  • 追加した席は、次の請求月のクレジットから数えます
  • 外した席は、プランの更新日まで残るため、減るのはそのあとです

Nonprofit や Scientists などの割引 Team プランも、同じ金額が付きます。App Store や Google Play 経由で契約したプランも対象で、受け取りは Web ブラウザの claude.ai で行います。

補足

クレジットの単位は米ドルです。円換算は為替で変わるため、本記事では換算しません。実際に何リクエスト分になるかは、モデルと入力量で変わります。単価は公式の料金ページで確認してください。

受け取る前に確認する権限と手順

受け取りには、2 つの権限が両方そろっている必要があります。

どこで必要な権限
Claude のプランMax は契約者本人、Team は Primary Owner か Owner
Claude Console の組織Owner・Admin・Billing のいずれか

Console の組織がまだ無い場合は、先に Claude Console で作るか、受け取りの途中で作成できます。Claude Platform の支払い方法の登録は要りません。

手順は次の 4 つです。

  1. claude.ai の Settings > Billing を開きます。Team は Organization settings > Billing です
  2. API credits の項目で「Link organization」を選びます
  3. クレジットを受け取る Console 組織を選ぶか、新しく作ります
  4. クレジットの利用規約を確認し、同意してリンクします

リンクが済むと、クレジットは Console の Settings > Billing にある「Promotional credits」の項目に、金額と期限つきで表示されます。あとは API キーを作って、最初のリクエストを送れば使えます。

注意

1 つのプランがリンクできる Console 組織は 1 つで、1 つの Console 組織が受け取れるのも 1 つのプランからのクレジットだけです。リンク先は自分では変更できません。 変えたいときはサポートへの問い合わせになるので、実際に開発する組織を決めてからリンクしてください。

また、新規契約者は、対象プランで 7 日が経過してから受け取れます。契約したばかりで表示が出ないのは、不具合ではなくこの待機期間です。7 日を過ぎても出ない場合は、公式ヘルプが案内しているとおり、サポートに問い合わせます。

FIXITFIXIT

Max に入ってれば、Claude Code がその分たくさん使えるってこと?

HayateHayate

いいえ。Claude Code には使えません。使えるのは API を直接呼ぶ用途です。

FIXITFIXIT

じゃあ、会社の Team は誰が受け取るの?

HayateHayate

Team の Owner です。Console 側にも Owner・Admin・Billing のどれかの権限が要ります。

使えるものと使えないもの

クレジットが使えるのは、Claude Platform の次の製品です。

  • Claude API (Messages API と Message Batches API)
  • Claude Managed Agents
  • Claude Agent SDK
  • Claude Console の Playground

使えないのは、次のとおりです。

  • ターミナル・IDE・デスクトップ・Web での対話的な Claude Code
  • Claude・Claude Code・Cowork の追加使用 (extra usage)
  • Amazon Bedrock・Google Cloud の Vertex AI・Microsoft Foundry 経由の Claude

公式ドキュメントは、クレジットが Claude や Claude Code の利用上限を変えないと明記しています。Claude Code の枠が足りないときの選択肢は、Claude Code の費用を抑える方法 に整理しています。

注意したいのは、クレジットだけを持つ組織で Claude Code を使うと、残高不足のエラーになる点です。公式ドキュメントには、そうしたときに Claude Code が「Credit balance too low」と表示する例が載っています。API キーを環境変数に設定したまま Claude Code を使うと、プランではなく API 側に課金される点とあわせて、設定を見直してください。

なお、非対話での実行など、ここに挙げた以外の使い方が対象かどうかは、確認した公式ページに記載がありません。判断がつかない用途は、少額で試して Console の残高の減り方を見るか、サポートに確認するのが確実です。

失効・使い切り・解約したときの動き

クレジットの扱いは、公式ドキュメントでは次のように説明されています。

場面動き
未使用分請求サイクルの終わり (年間プランは毎月の終わり) に失効し、繰り越さない
消費の順番月次クレジットが先で、購入済みのクレジットはあと
使い切ったとき購入済みの残高があればそれを使い、なければ次の月次クレジットまで API が止まる
プランへの課金使用料がプランに請求されることはない
解約・対象外プランへの変更新しいクレジットは止まるが、すでにあるクレジットは期限まで使える
Max 5x から Max 20x へ日割りのクレジットがすぐに付き、以後は月 200 ドル
Max から Team へMax のリンクは終わり、Team が有効になって 7 日後に Team の Owner が受け取れる

組織内のすべての API キーとワークスペースは、同じ残高から引き落とされます。プロジェクトごとに上限をかけたい場合は、プロジェクト専用のワークスペースを作り、そのワークスペースに支出の上限を設定します。

また、auto-reload は購入済みの残高だけを基準に動きます。購入済みの残高がしきい値に達すると、月次クレジットが残っていても補充が走ります。

支出上限とレート制限は、クレジットを受け取っても変わりません。月次の支出上限は暦月の 1 日にリセットされ、クレジットは請求サイクルで更新されるため、2 つのタイミングはずれます。リンクした組織は、少なくとも Start の Tier に引き上げられ、月次クレジットが 200 ドルを超える場合は、少なくとも Build の Tier になります。

コツ

毎月失効するので、使い道は「月初に決めておく」と無駄が出ません。繰り返し送る同じ文脈にはプロンプトキャッシュを、急がない処理には Message Batches API (50% 安い) を使うと、同じ金額で回せる量が増えると公式ドキュメントが案内しています。

受け取る前のチェックリスト

最後に、受け取り前に確認しておくとよい項目を並べます。公式の手順ではなく、上の内容から導いた進め方です。

  1. 契約しているプランが Max 5x・Max 20x・Team のどれかを確認する。Pro と Enterprise は対象外です
  2. 新規契約なら、7 日たっているかを確認する
  3. 受け取る人 (Max は本人、Team は Owner) と、Console 側の権限を持つ人を同じ人にそろえる
  4. API を使って開発する Console 組織を決める。個人用と会社用が混在しているなら、会社の開発用を選ぶ
  5. 使い道を決める。Agent SDK の検証や、Message Batches API を使った夜間処理などが候補になる
  6. 月初に Console の残高と期限を見る習慣をつける
FIXITFIXIT

使い切れなかった分は、来月に持ち越せないの?

HayateHayate

持ち越せません。コスパで言うと、月初に使い道を決めておくのが一番です。

FIXIT の運用 — ツールの付帯特典をどう扱うか

FIXIT は AI 駆動開発のクリエイティブスタジオとして、Claude をクライアントワークの実務に組み込んでいます。ツールに付帯する特典は、金額の大きさより先に、何に使えて何に使えないか、誰が操作するかを確認します。今回のクレジットは Claude Code に使えないため、Claude Code の運用コストを下げる施策とは分けて考えます。

受け取りの操作は、組織の権限と請求に関わります。担当者を決めずに誰かが個人用の組織へリンクしてしまうと、後から自分では直せません。特典の受け取りも、導入作業の 1 つとして手順に載せておくと安全です。

まとめ

Max と Team の契約者は、毎月 API クレジットを受け取れます。Max 5x は 100 ドル、Max 20x は 200 ドル、Team は席数に応じて最大 500 ドルです。使えるのは Claude API・Managed Agents・Agent SDK・Playground で、Claude Code には使えません。未使用分は毎月失効します。

受け取りは、プラン側の権限と Console 側の権限の両方がそろった人が、使う組織を決めてから行います。社内の AI ツール導入や、API を使った試作の進め方から整理したいときは、AI 開発ツール定着支援 で伴走しています。Claude Code を含めた法人プランの選び方は Claude Code を法人で導入するには にまとめています。状況を相談したい場合は、お問い合わせ からご連絡ください。