OpenAI DevDay 2026 の発表を先に整理
OpenAI DevDay 2026 の中心は、AI に継続する仕事を任せる dots、開発を支える GPT-6.1 Sol と Codex、人と AI が成果物を共有する Space の 3 分野です。モデルの更新だけでなく、仕事を実行する場所、チームの共有方法、外部サービスとの契約まで変わる発表でした。
ただし、「発表された」と「いま自分の契約で使える」は別です。共同編集スライドのような予告も、限定プレビューも含まれます。本記事では基調講演の内容と公式資料を照合し、全 25 項目の一覧、提供状況、職種ごとの導入判断を整理します。仕様の確認日は 2026 年 10 月 1 日です。
dots を使い始めたい方には、dots の解説と Hermes Agent・OpenCrew の比較 も用意しました。総覧ではイベントの位置付けを扱い、個別記事では任せる仕事や既存のエージェントとの違いを掘り下げます。
基調講演と公式 Recap の範囲
「全 25 項目」は OpenAI の公式 Recap の小見出しを数えたものです。基調講演の動画 は約 53 分で、製品説明に加えて業務デモ、科学研究の事例、開発者向けの展望を含みます。動画だけで 25 件の仕様を確認できるという意味ではありません。
英語字幕の内容を公式資料と照合し、講演の論点を日本語で要約しました。製品の対象プラン・料金・権限は個別ドキュメントを優先します。デモで見せた操作、提供中の仕様、OpenAI が説明した将来像を区別し、導入の提案は編集上の判断として記載します。
職種別に最初に読む発表
| 読者 | 最初に見る分野 | 先に決めること |
|---|---|---|
| 経営者・事業責任者 | dots・Space・Pro プラン | 継続して任せたい仕事と、成果物を確認する担当者 |
| 情シス・管理者 | dots の接続・Private Intelligence・チーム | 扱えるデータ、アカウント、管理者の有効化条件 |
| 開発者・技術リード | GPT-6.1 Sol・Ultrafast・Codex・API | 既存の作業で比べる品質、費用、実行環境 |
| SaaS・アプリ事業者 | Plugin extensions・MCP Events・認証 | 自社体験を届ける画面、接続権限、利用枠の負担 |
全機能を同時に採用する必要はありません。現在の工程で人の時間がかかっている仕事を 1 件選ぶと、読むべき発表と検証する条件が絞れます。
全 25 項目の発表と提供状況
発表一覧・対象プラン・提供段階
次の表は 公式 Recap に沿った発表総覧です。CLI・Code Review・Security Cloud の対象プランも、同じ公式 Recap の案内に基づきます。対象プランは入口となる条件であり、地域・クライアント・管理者設定・段階展開まで含む利用保証ではありません。具体的な制約は後続の各節と DevDay のドキュメント案内 で確認できます。
| No. | 発表 | 主な変更 | 対象・提供段階 |
|---|---|---|---|
| 1 | Dots | 会話の間も継続する仕事を担うエージェント | Pro・Business Premium は条件付き段階展開。Enterprise・Edu・Healthcare は管理者有効化のベータ |
| 2 | GPT-6.1 Sol | コーディング・業務・コンピュータ操作の能力を更新 | API、Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu の Work・Codex。通常 Chat は対象外 |
| 3 | Ultrafast | GPT-6 Astra のトークン生成を高速化 | API、Work・Codex の Pro 500 と対象法人契約。Sol 版は予告 |
| 4 | Private Intelligence | データ保護と検証可能な処理の仕組み | Private Safety Processing と、秋に予定する Private Inference のプレビュー |
| 5 | Codex in the cloud | 再利用可能な開発環境でクラウド実行 | Plus・Pro・Business・Healthcare・Education・Enterprise |
| 6 | A refreshed Codex CLI | 音声操作、複数エージェント表示、セッション操作を更新 | 全プラン。利用モデル・機能の条件は別 |
| 7 | Code Review | デスクトップで差分を読み、クラウドで自動レビュー | 全プラン。連携先や実行方式の条件を確認 |
| 8 | Codex Security Cloud | リポジトリ検査、新規コミット監視、修正案の準備 | Pro・Business・Enterprise・Edu の Web・デスクトップ。研究プレビュー |
| 9 | Decisions API | 事前定義した有限の選択肢から判断 | 限定プレビュー。一般公開は予告 |
| 10 | Agents API with Computer use | コンピュータ操作とエージェント実行基盤 | API、および Work・Codex の Pro 500・Enterprise |
| 11 | Bedrock Managed Agents | OpenAI のエージェントを AWS 内で実行 | AWS 向け。リージョン・契約条件は個別確認 |
| 12 | Plugin extensions | サイドバー、会話パネル、独自ファイル表示を追加 | プラン・端末で差あり。Free・Go の Web 拡張は予告 |
| 13 | Plugin creation・submission・discovery | 作成、審査への提出、検索・推薦を改善 | 全プラン。公開には審査と接続許可が必要 |
| 14 | Sites can now host plugins | 訪問者自身の接続データでアプリを利用 | Business・Enterprise・Healthcare・Edu。対応するワークスペース内 Sites |
| 15 | MCP events | 外部アプリの更新から自動化を開始 | 全プラン。提案段階の仕様に対応 |
| 16 | ChatGPT Space | 資料と共同作業の置き場所を提供 | Pro・Business・Enterprise の Web・デスクトップ。モバイル編集は予告 |
| 17 | Pages | 人とエージェントが編集する文書 | Pro・Business・Enterprise |
| 18 | Collaborative slides | 複数人とエージェントによるスライド編集 | Pro・Business・Enterprise 向けに今後数週間で提供予定 |
| 19 | Teams and shared tasks | チームの資料共有と継続タスク | Business・Enterprise |
| 20 | @ChatGPT in Slack and Teams | 承認された会話で共同作業 | Business・Enterprise |
| 21 | Meetings plugin | 会議メモとアクション項目を Space に保存 | macOS デスクトップの Pro・Business 向けベータ。Enterprise は予告 |
| 22 | Shareable profiles | Sites・プラグインをまとめて紹介 | Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise。スキル共有はワークスペース内 |
| 23 | Sign in with ChatGPT | 外部ツールへの認証とプラン利用枠の連携 | 認証は世界で提供。利用枠連携は対応ツールの Plus・Pro |
| 24 | A new Pro tier | Pro 500 の利用枠と Ultrafast | 月額 500 USD。提供開始 |
| 25 | OpenAI Marketplace | 法人契約のコミットメントを承認パートナーへ適用 | 対象 Enterprise 顧客向け。利用希望の受付 |
Security Cloud の研究プレビュー、Plugin extensions の端末制約、Ultrafast の対象契約は、個別ドキュメント で補足されています。発表一覧の「全プラン」だけで判断すると、必要な画面や権限の違いを見落とします。
キーノートの論点と実演
講演を見返すときは、次の時刻から確認できます。時刻は取得した字幕に基づく目安です。デモの架空組織や研究事例を、FIXIT の導入実績として扱っていません。
| 動画の時刻 | 扱う論点 | 読み取る際の注意 |
|---|---|---|
| 00:22〜 | 開会と既存ツールの改善 | 新機能の利用条件ではなく全体の導入です |
| 02:26〜 | dots と継続する仕事 | 常時稼働の説明と、操作の許可を分けて確認します |
| 08:20〜 | Space・Pages・共同スライド | 共同スライドは今後の提供予定です |
| 09:31〜 | 架空の Blossom Music の業務デモ | 音声の遅延や実装エラーもあり、完成済み業務の実績ではありません |
| 17:44〜 | specialist dots と企業管理 | Microsoft Agent 365 統合は予定として説明されています |
| 19:39〜 | GPT-6.1 Sol | 評価値と実際の自社タスクの品質は別です |
| 20:36〜 | Ultrafast | 生成速度と仕事全体の所要時間を分けます |
| 21:36〜 | Pro プラン | 利用枠の倍率と速度の倍率を混同しないようにします |
| 22:15〜 | Decisions API | 有限の選択肢を扱う限定プレビューです |
| 23:34〜 | AI research intern と数学・抗生物質の研究例 | OpenAI の研究事例と将来像であり、一般向け製品の提供ではありません |
| 27:44〜 | Codex の実行基盤・Security・API・AWS・データ保護 | 信頼性や応答時間の改善は発表者の説明です |
| 31:44〜 | アプリ・ゲーム・UI 監査・移行・画像生成の開発デモ | 音声から CLI へ切り替える場面や、依頼しただけの作業も含みます |
| 44:39〜 | Sign in with ChatGPT | 認証と外部ツールでの利用枠消費を区別します |
| 45:07〜 | プラグイン・Sites・発見・Marketplace | 配布、アクセス許可、法人契約はそれぞれ別です |
| 48:47〜 | 開発者の紹介 | 独立した製品仕様の発表ではありません |
| 50:50〜 | 来場者特典と利用枠の reset | イベント当日の施策であり、恒常的な上限変更ではありません |
| 52:32〜 | 結語 | 発表者の展望として読みます |
業務デモが示したのは、指示を一度送るだけでなく、会話を続けながら成果物を作り直す進め方です。開発デモでは抽選アプリや 3D ゲーム、Appshots を使う UI 監査、Rust への移行依頼などが横断的に扱われました。ただし、画面で依頼が受理されたことと、成果物の完成・検証が確認されたことは分けて見る必要があります。
研究の節も同様です。数学や抗生物質に関する例から AI の研究支援という方向性は読み取れますが、医療効果や研究の再現性を動画だけで判断できません。企業が今日導入する機能の一覧とは別の話として位置付けます。
GPT-6.1 Sol と Ultrafast をどう選ぶか
モデル性能とトークン価格
GPT-6.1 Sol の公式発表 は、GPT-6 Sol からコーディング、文書を使う専門業務、コンピュータ操作を改善したモデルと説明しています。標準 API 料金は次のとおりです。
| 100 万トークンあたり | 料金 (USD) |
|---|---|
| 入力 | 2 |
| キャッシュ入力 | 0.10 |
| 出力 | 10 |
モデル ID は gpt-6.1-sol です。標準入力・出力単価は Astra の 5 分の 1 ですが、同じ仕事の費用が常に 5 分の 1 になるとは限りません。入力の長さ、推論や出力の量、キャッシュ、ツール利用まで含めて実費が決まります。
Work と Codex の Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu が対象で、通常 Chat は未対応です。モデルガイド と利用するクライアントの対応状況を確認してください。先代からの変更を判断するときは、GPT-6 Sol・Luna の解説 も比較の出発点になります。
公式評価は OpenAI の研究環境または API での結果です。採用する際は既存の不具合修正、資料からの回答、画面操作など、成果を判定できる代表タスクを用意します。同じ完了条件で旧モデルと比較し、正解率だけでなくレビュー時間、やり直し、実費を記録すると、低単価の利点を実務で確かめられます。
速度の適用範囲と追加条件
Work・Codex の速度ガイド は、GPT-6 Astra Ultrafast の生成速度を Standard に対して最大 8 倍と説明しています。Pro 500 と対象の Enterprise・Edu 契約で利用できます。Enterprise では既定で無効で、米国外の推論データ所在地を要求するワークスペースは対象外です。
一方、API の最大生成速度は Recap の発表値と API の詳細ガイド で記載が異なります。本記事では API の最大倍率を 1 つに確定せず、利用するモデルと service_tier、データ所在地、料金を詳細ガイドで確認する扱いにします。
補足
最大生成速度は、検索・テスト・承認を含むタスク全体の短縮率ではありません。Work・Codex のプラン内利用枠の消費は Standard の 8 倍、購入クレジットと対象の従量課金は 6 倍です。速度と請求の倍率を分けて確認してください。
生成を待つ時間が長い作業なら試す価値があります。外部 API やビルドを待つ時間が長い作業では、生成速度だけ上げても完了時間があまり短くならない場合があります。GPT-6 Astra の解説 と合わせ、モデルの能力と速度オプションを別々に選んでください。
FIXIT速いプランにしたら、仕事も同じ倍率で終わるの?
Tsumiki速くなるのは AI の生成です。検索やテストの待ち時間は別に測ります。
FIXITじゃあ、何を比べればいいの?
Tsumiki同じ仕事の完了時間と費用です。品質の確認まで含めて比べると判断できます。
dots に任せる仕事と承認の設計
常時稼働と自発的調査の違い
dots は、会話の間も仕事を継続し、必要な判断や結果を利用者へ届けるエージェントです。dots の公式ガイド によると、GPT-6 Astra と専用のクラウドコンピュータを使い、過去の会話や好みの文脈を参照します。
注目点は「毎回同じ説明をして単発タスクを渡す」使い方から、進行中の仕事を継続して任せる使い方へ広げたことです。たとえば会場候補の調査を任せるなら、条件の変更を後から伝え、比較結果や判断が必要な点を受け取る用途が想定されています。
ただし、自発的に接続情報を調べる処理は読み取り専用です。調査から外部サービスへの書き込みへ移るには、該当する権限や許可が必要です。クラウドの仕事は端末がオフでも継続できますが、ローカル端末を使う仕事にはオンラインの端末と開いているアプリが必要になります。
接続・データ・重要操作の確認
総覧から導入へ移る際は、次の 3 点を決めてください。詳細な始め方と他のエージェントとの比較は dots の個別解説にまとめています。
- 読ませる情報と接続アカウントを決める
- 下書きまで任せる操作と、外部へ反映する操作を分ける
- 料金・契約・公開など、判断が必要な場面の確認方法を決める
メッセージの送受信、業務アプリ、ローカル端末の接続は別です。Slack で話せるようにしても、メールや端末へ自動的にアクセスできるわけではありません。操作の制御ガイド で許可と停止方法を確認し、外部へ情報を送る前の確認も検証対象に含めます。
Pro・Business Premium などの対象契約でも段階展開です。Pro には年齢や地域の条件があり、法人側には管理者の設定が必要な場合があります。プラン名だけで利用できると判断せず、アクセス条件 を確認してください。
Codex と API の変更を開発に使う
Cloud・CLI・Review・Security Cloud
Codex 関連は、作業を実行する場所と、変更を確認する方法の更新です。Codex Cloud のガイド では、リポジトリや依存関係を準備した環境を公開し、新しいタスクで再利用できます。各タスクの作業領域は分かれており、手元の端末がスリープしていてもクラウド側の処理を継続します。
CLI は音声による開始や指示、/agents での委任先・進捗の把握、セッション再開や worktree の操作を改善しました。これは既存の開発環境を使う際の操作性の変更です。Cloud の環境設定や、どのモデルを使えるかとは分けて確認します。
| 機能 | 担当する工程 | チームで先に決めること |
|---|---|---|
| Codex Cloud | 調査・修正・テストをクラウドで実行 | リポジトリ、環境、ネットワーク接続、認証情報 |
| Codex CLI | 端末から開始・修正・委任する | ローカルの実行権限と指示の引き継ぎ |
| Code Review | 差分と問題候補を確認する | 人が最終確認する条件とレビュー先 |
| Security Cloud | 脆弱性候補を検査し修正案を作る | 対象リポジトリ、検査頻度、修正の採否 |
Security Cloud の設定ガイド は研究プレビューとして案内しています。検出結果と検証の証拠、パッチを確認してからドラフト PR を作る流れです。検出されたことだけで本番への適用を決めず、再現性と既存機能への影響を確認してください。公式 Recap の Codex Security Cloud 節は、Daybreak Blue のモデルに別の Daybreak 申請なしでアクセスできると案内しています。一方、Cyber safety の一般ガイド は Trusted Access for Cyber の承認条件を説明しており、Security Cloud 経由で別の Daybreak 申請が不要になる条件は明記していません。発表の対象範囲と個別アカウントでの有効化を分け、使う前に自社ワークスペースのアクセス表示を確認してください。
Code Review は差分を読む工程、Security Cloud は検査する対象や脅威を広げる工程です。両方があっても受け入れテストと人の採否判断は必要です。Ultrafast の設定やクラウド実行の詳細は Codex の DevDay 更新解説 にまとめています。組織の標準ツールを選ぶ場合は、Claude Code と Codex の企業導入比較 も参考になります。
Agents API・Decisions API・AWS
Agents API は、コンピュータ操作、複数エージェント、ツール検索、コンテキストの圧縮を自社アプリへ組み込む選択肢です。実行基盤を OpenAI 側が運用するため、アプリ側では利用者の権限、接続先、成果の受け入れ条件を設計します。
Decisions API は用途が異なります。事前に定義した有限の答えから選ぶ判断を扱い、内容の分類、依頼の振り分け、エージェントの次の操作の選択などに向きます。限定プレビューなので、自由形式の文章生成 API の代わりに今日すべて置き換えられるとは考えないでください。
AWS の環境で実行したい場合は、Bedrock Managed Agents が選択肢になります。採用前には DevDay の各 API 案内 から実装資料へ進み、対象リージョン、認証、利用可能なモデルを確認します。本記事では日本リージョンの可否や個別上限を確定していません。
選び方は、既製の Work・Codex で仕事を実行するのか、自社アプリに実行機能を組み込むのか、既存の AWS の資源と合わせるのかです。開発する範囲が変わるので、モデルの性能だけで方式を決めないようにします。
Private Intelligence
Private Intelligence は複数のデータ保護の取り組みを含みます。Private Safety Processing は、人が元の内容へアクセスせず安全性の検査を行う仕組みです。これと、秋に予定される Private Inference のプレビューは同一の提供段階ではありません。
「Private」という名称から、すべての処理が自社内で完結する、何も保持されないと読み替えることはできません。データ保持、保管先、対象モデル、運用上の責任は個別の条件です。機密性の高いデータを扱う組織では、導入する処理とデータの種類を決めてから契約・技術条件を確認します。
プラグインとイベント起点の自動化
UI 拡張・作成・審査・発見
Plugin extensions は、ChatGPT の画面に自社サービスの操作場所を追加する仕組みです。拡張ガイド は、サイドバーのアプリ、会話の横のパネル、独自形式のファイル表示・編集、入力フォームなどを案内しています。
会話の中からツールを呼ぶだけでなく、利用者が成果物を見て操作できる画面を届けられる点が変化です。たとえば文書や図面を扱うサービスなら、内容を開いて確認する体験まで考えられます。対応する画面は端末によって違い、入力欄でのメンションはデスクトップ限定、Free・Go の Web 拡張は今後の予定です。
作成支援、審査への提出、発見・推薦も改善されました。ただし、見つかりやすさと接続先の権限は別です。利用者がどのプラグインを使うか選び、アクセスを承認する前提は残ります。公開するアプリの説明には、何を読むのか、何を書き換えるのかを具体的に記載してください。
Sites と MCP Events
Sites のプラグイン対応は、ワークスペース内のアプリを、それぞれの利用者の接続データと権限で使う仕組みです。作者の認証情報をそのまま全員へ渡すものではありません。Sites のガイド で共有範囲とアクセスを確認してください。
MCP Events は、接続先の更新をきっかけに仕事を始めるための変更です。プロジェクト管理ツールへ新しいタスクが届いたら、関連資料を読んで計画の下書きを作る、といった用途を想定しています。一定の時刻に毎回確認する方式と、更新が届いた時点で実行する方式を使い分けられます。
ただし対応するのは提案段階の MCP Events 仕様です。実装ガイド では MCP 2.0 と webhook 配信の条件も確認してください。自動化の導入時は、対象イベントと書き込み許可を決め、同じ通知が再送されたときや接続先が停止したときも検証します。
Space・Pages とチームの共同作業
Space・Pages・スライド
Space は情報をまとめる場所、Pages は人と AI が共同で扱う文書です。Space の紹介 は、ファイルを集め、直接編集し、他の人へ閲覧・コメント・編集を許可する体験を案内しています。チャットの返答を成果物に移し、次の仕事で参照できる形にするための機能と読めます。
共有するページと、個人のチャットやメモリの権限は別です。ただし、個人の会話の内容をページへ書き出せば、ページを共有した相手から読めるようになります。共有する成果物にどの情報を含めるかも確認してください。
Web とデスクトップでは作成・編集でき、モバイルでは検索・閲覧・共有に対応します。モバイル編集と共同スライドは今後の予定です。講演で共同スライドの体験が紹介されても、今日の契約にすべて提供済みと扱わないようにします。
Teams・タスク・Slack / Teams
チームはメンバーと共有する資料をまとめる仕組みです。共有タスクは、週次の更新やイベントをきっかけにする仕事を継続して実行します。チームのガイド は、サービスアカウントと承認済みの接続を使う運用を案内しています。
Slack・Microsoft Teams の @ChatGPT は、会話が起きている場所で共同作業する入口です。接続済みツールを使える場合でも、その場で扱える情報は管理者と利用者の権限に従います。チャンネルの参加者と資料の閲覧権限を確認し、私的な情報を共有先へ出さない設計が必要になります。
資料の置き場所、メンバー、実行する仕事を分けて考えると、Space とチームと共有タスクの役割が整理できます。最初は成果物を置く場所と確認担当者を決め、毎週繰り返す仕事を 1 つ追加する順番が試しやすいです。
Meetings とプロフィール
Meetings plugin は、会議メモとアクション項目を Space に残す機能です。macOS のデスクトップで Pro・Business 向けのベータとして提供され、Enterprise は予告です。音声はメモの準備後に削除され、後からアクセス・再生できません。
会議メモを振り返って次の作業へつなぐ用途と、録音を保管する用途は異なります。議事録の記載を参加者が確認する方法、共有範囲、記録の要否を先に決めます。ベータ機能を唯一の記録手段にする前に、業務上必要な条件を満たすか確認してください。
Shareable profiles は、Sites やプラグインをまとめて他の人に見つけてもらう機能です。チーム内の共有スキルにはワークスペースの範囲があり、公開プロフィールと同じ範囲に配布されるわけではありません。各機能の概要と対象は 公式 Recap から確認できます。
契約と利用枠を確認してから試す
Sign in with ChatGPT・Pro 500・Marketplace
契約関連は、認証、利用枠、法人の支払いを分けて読んでください。Sign in with ChatGPT は認証の入口ですが、対応する外部ツールでは Plus・Pro の利用枠を使う連携もあります。ログインできるすべてのツールに同じ利用枠を渡せるという意味ではありません。
Pro 500 は月額 500 USD で、Plus に対して 25 倍の利用枠と Ultrafast を含むプランです。この 25 倍は生成速度の倍率ではありません。Pro プランのヘルプ で契約ごとの条件を確認してください。Pro 100・200 には Ultrafast が含まれず、新規 Pro 200 と既存契約の利用枠も同一扱いにできません。
API の料金はサブスクリプションとは別です。外部ツールの利用枠連携、Work・Codex で共有する枠、dots との会話を区別してください。dot との会話が利用枠に計上されない場合でも、委任した Work・Codex タスクは通常のルールで消費します。料金ガイド と dots の利用枠 を合わせて確認してください。
OpenAI Marketplace は、対象の法人契約のコミットメントの一部を承認パートナーのソフトウェアへ適用する取り組みです。一般向けのプラグインの検索・インストールとは別で、すべての顧客やソフトウェアが対象ではありません。既存契約の条件と採用する製品の適格性を確認します。
今試す・管理者に確認する・提供を待つ
最初の検証では、対象機能を次の 3 つに分けると着手できます。
| 判断 | 例 | 検証前に必要なこと |
|---|---|---|
| 現在の契約で試す | 対応済みの Sol、Pages、Codex のレビュー | アカウントの提供状況と完成条件を確認 |
| 管理者・契約を確認する | dots、Ultrafast、共有タスク、機密情報の処理 | 権限、利用枠、地域、データの条件を確認 |
| 提供を待つ | 共同スライド、Private Inference、限定外の Decisions API | 公開状況を確認し、代替手段を用意 |
検証の受け入れ条件は「便利に見えた」だけにしないでください。既存の仕事 1 件について、成果物の正確さ、完了までの時間、人の修正時間、実費、確認が必要な操作の扱いを記録します。代表タスクで許容範囲を満たしたら、次の仕事へ広げる判断ができます。
新しいプランを契約するのは、使いたい機能と不足している条件が明確になってからです。試験中・予告の機能を前提にした工程は、提供が遅れた場合の進め方も用意しておきます。
FIXIT の運用 — 発表を業務の採用判断につなげる
FIXIT は、AI 駆動開発のクリエイティブスタジオとして、プロダクト開発と AI ツールの定着を支援しています。今回の導入を検討する際も、最初に任せる仕事と完了条件を決める方法を提案します。新しい機能を配ることと、チームの成果物を改善することは同じではありません。
既存ツールの活用と組織の運用を整えたい場合は AI 開発ツール定着支援、独自のシステム連携や自社アプリへの組み込みが必要な場合は AI エージェント開発 が相談先になります。今回の新機能を FIXIT が実案件で検証済みという意味ではなく、必要な要件から導入方法を選ぶ支援です。
まとめ — 機能を列挙した次に決めること
OpenAI DevDay 2026 は、モデルの改善に加えて、常時稼働、クラウド実行、共同編集、外部サービスとの連携まで広げる発表でした。全 25 項目を読んだ後に決めるのは、いまの契約で試せる仕事と、成果を確認する担当者です。
まず既存業務を 1 件選び、同じ完成条件で時間・品質・費用を比べてください。継続する仕事を dots に任せたい場合は、dots の使い方と比較の記事 から始められます。チームの導入順序や独自連携の判断を相談したい方は、お問い合わせ からご連絡ください。



